こちらは好美のぼるが貸本時代に使った尾花美好ー名義の初期貸本漫画（貸本は主に1953年～）、1954年末ー1955年初頭あたりに出された「母恋五十三次 日の丸まんが文庫50」です。日の丸文庫、日の丸文庫は1953年からですので発行部数が少ない初期の漫画です。

非貸本。カバーなしですが、非貸本
好美のぼる作品としては珍しい母探しの人情物。母をたずねて三千里と東海道五十三次を組み合わせたような内容で、死んだとされる母を訪ねて美少女が1人旅で母を探しに旅に出ます。

ただ、ここでただ母探し旅で終わらないのが好美のぼる。

赤本時代のおはら三好テイストを存分に混ぜてきた貸本時代でも珍しい作品で、人を三味線で操る謎の女三味線使い手(助けてくれたいい人と思っていたのに主人公、美少女はるみちゃんはいいように使われる）、彼女を助けようとその謎の人力を発揮する女三味線の使い手と対峙する若侍、美少女はるみちゃんになついてきたなぞの子犬、子犬を食べようと惑わすけむりの精（人の欲を見つけ出し操ろうとする）、城のお姫様に救われたのになぜか美少女はるみちゃん怪物、化け狐と対峙。

とんち関所で通せんぼ、そして母とのすれ違い、神様と天女の導き、若侍と悪太郎の戦い、母と名乗り出られぬ母親、晴美ちゃんは母の涙を調べることで真実を突き止めようとする、果たして2人は親子のきずなを取り戻せるのか、奇跡の物語です。お楽しみいただければ、と思います。 貸本でも珍しいタイトルですが、非貸本はなおさら出てこずヤフオクでも10年以上出たことすらないレアものです。好美のぼるの日の丸文庫時代の尾花美好での名義の初期漫画はより珍しいです。

ゆうパック、レターパック、クリックポストなどでの発送です。防水対策もしてお送りします。（2023年 5月 21日 0時 11分 追加）追加の写真大きめにアップしました。母を想う、はるみちゃんの行動が奇跡を起こします。好美のぼる作品としては珍しい人情作品です。お楽しみいただければ、と思います。 xvpbvx